パパのお父さんはへっぽこ小児科医

へっぽこ小児科医によるへっぽこ育児ダイアリー+α。父親と小児科医の視点から日本の医療と世相を斬って斬って斬りまくる、なんてことはなく、日々思ったことを綴ります。何かと大変な育児、読んでいただいた人に少しでもお役に立てれば良いのですが。。。

自転車道を併設する車道では自転車はどこを走るべきなのか

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どうも、あんきろさんです。

本格的にいい季節になってきて、アウトドアが捗る季節ですね。

昨今の自転車ブームにより、各地の自転車道にもロードバイクに乗った自転車乗りが雨後の筍のように湧いて出ていると思いますが、つい先日、自転車道を併設した道を車で走っていたら危うく事故に遭いかけたので、自転車道と車道と自転車の関係について書いてみます。

はじめに言っておきますが、僕は自転車が好きです。

ブログのプロフィール欄には、おふざけで趣味は美味しそうなお肉を眺めることと書いていますが、本当は読書と自転車です。もちろん美味しそうなお肉を眺めるのも好きですが。

普段の通勤や移動などはクロスバイクを使っていて、本格的に走る時はロードバイクに乗ります。
クロスはGiantのESCAPE R3(何年のモデルだったっけ?)に乗っていて、ロードは大学時代にバイト代を貯めて買ったTREKの1400に乗っています。コンポは105です。
ちなみに1400はDiscovery Channnelモデルのやつです。あの頃はまだランス・アームストロングは英雄だった。
すいません、ロードレースに興味のない人にはさっぱりわからない話だと思いますが、興味があれば適当にgoogle先生に聞いてみてください。

とはいえ、そんな自転車も最近は純粋な移動手段と化していて、クロスはともかくロードにはほとんど乗れていません。
仕事が忙しいというのもありますし、子育てに疲弊している奥さんと子どもを置いて休みに自転車なんか乗りに行った日には家庭崩壊間違いなしです。
早く子どもが自転車に乗れるようにならないかなぁと待ち焦がれる日々です。

だいぶ話がそれましたが、何が言いたいかというと、世の中には「チャリンカス」などという言葉で自転車乗りを揶揄される方がおられますが、僕はそちら側の人間ではなく自転車乗り側の人間だと言うことです。

そんな言わば「身内」の僕から見ても、最近のロードに乗っている人たちのマナーは悪いことが多いと思います。
お手伝いに行っている病院への通勤で、定期的に川沿いの自転車道を併設された道を車で走るのですが、自転車道があるにも関わらず車道を走っているロードバイクの集団によく出くわします。
さすがに2列以上になって走っていることはないですが、車道側にはみ出して走っている人もいて、もともと自転車道のため車道の幅員が狭い道路なので、非常に怖い思いをしながら車を運転しています。

確かに、その自転車道を走ったことがある身としては、舗装もザラザラで段差もたまにあるし、お世辞にもロードバイクが走りやすい道ではないので、車道を走りたくなる気持ちはよくわかるんですよね。
ただ、腕が伸びて上体も起ききっているような人が、ケイデンス(ペダルの回転数のことです)50くらいでちんたら車道を走っているのをみると、やっぱりなんだかなぁと思ってしまいます。道路の状況を気にする前にもっとトレーニングがんばれよ、です。
まぁ、これは半分は自分が全然自転車に乗れないことから来るやっかみなんですが。

それはともかく、この前その道を走っていると、風に煽られたのか自転車が急に車道側に振れてきて危うく接触するところだったので、さすがにこれは怖いと思って自転車道について調べてみると、道路交通法に以下のような条文がありました。

道路交通法第63条の3

車体の大きさ及び構造が内閣府令で定める基準に適合する二輪又は三輪の自転車で、他の車両を牽引していないもの(以下この節において「普通自転車」という。)は、自転車道が設けられている道路においては、自転車道以外の車道を横断する場合及び道路の状況その他の事情によりやむを得ない場合を除き、自転車道を通行しなければならない。

つまり、自転車道がある道路では、自転車が車道を走るのは基本的にはアウトということです。
よし、これで奴らを法律的には一掃できると思ったのですが、ここには落とし穴があって、この自転車道というのは同じく道路交通法第2条3の3によって

自転車の通行の用に供するため縁石線又はさくその他これに類する工作物によつて区画された車道の部分をいう。

と定義されています。
スポーツバイクによく乗られる方はわかってもらえると思いますが、そんなありがたい自転車道は日本にあまり(ほとんど?)ありません。
すなわち、自治体などがサイクリングロードなどとして整備している道の多くを占めるであろう自転車通行可の歩道は、正式には自転車道ではないということです。
したがって、そのようなサイクリングロードでは、どんなに危なくても併設する車道を走ってもOKということになります。
奴らは全然一掃できません。あの危ない状況は野放しです。

とはいえ、自転車で走る方も怖くないんですかね。車がほとんど通らない道だったらともかく、脇をビュンビュン車が走り抜けていく道は僕だったら怖くて歩道に上がります。
歩道とは言え一応サイクリングロードとして整備されてるんだし。
車道を走っているロードの人たちはだいたい大人数なので、集団だから大丈夫だと思ってるんでしょうか。
楽しく自転車に乗るためにも、安全第一だと個人的には思うんですが。

ということで、日本の多くのサイクリングロードの現状としては、ひとまず自転車と自動車がお互いの立場を尊重しながら共存するしかなさそうです。
とはいえ、それにも限度があると思うので、お役人やお偉い国会議員の先生方には道路行政の根本からなんとかしていただきたいものです。
ヨーロッパ並みにしろとは言わないけど、せめてもうちょっと安全に自転車が走れる環境を作って欲しいですね。
うちの子どもと一緒にロードで走れる頃には、走りやすい自転車道がある程度整備されていることを切に願います。