パパのお父さんはへっぽこ小児科医

へっぽこ小児科医によるへっぽこ育児ダイアリー+α。父親と小児科医の視点から日本の医療と世相を斬って斬って斬りまくる、なんてことはなく、日々思ったことを綴ります。何かと大変な育児、読んでいただいた人に少しでもお役に立てれば良いのですが。。。

セブンイレブンの店員殿に一言申したい

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どうも、あんきろさんです。

最近は真面目な記事ばかり書いているので、たまにはしょうもないことを書きます。

と言っても、僕にとっては全然しょうもなくないことで、全国のセブンイレブンの店員さんに是非お伝えしたいことです。

若干怒っていますので、本文はいつものです・ます調ではなく、だ・である調でお送りさせていただきます。

 

早速だが、皆様は「nanaco」をご存知だろうか?
そう、小売業界大手のセブン&アイ・ホールディングスが発行するキリンの柄の電子マネーである。
なんでnanacoでキリンなのか?長い首が数字の7に見えるためらしいが、はっきり言って意味不明である。
とは言えあのキリンはそれなりに可愛いので許す。

僕はセブンイレブンが全くない片田舎で育った反動で、現在はコンビニを利用する際はセブンイレブンを多用させていただいている。完全なるお上りさんの典型だ。
とはいえ、やはりお弁当はセブンイレブンがコンビニの中では一番美味しい気がする。もちろん異論は認める。

ということで、ご多分に漏れずにnanacoを発行している。確か大学生の頃に、発行手数料分のポイントがもらえるタイミングで発行した気がする。

しかし、発行しておいてなんだが、僕はnanacoをほとんど使ったことがない。なぜならチャージが面倒だからだ。
現金を扱う手間を省くために電子マネーを使用しているのに、なぜ残高不足だとか言われて財布から現金を取り出さなければいけないのだろう。意味不明である。

ということで、コンビニ等で使用する電子マネーはもっぱらポストペイ型のQUICPayもしくはiDである。
QUICPayはJCB、iDはdocomoと三井住友が発行しているクレジットカードの電子マネー版である。
クレジットカード決済と同等の扱いなので、残高など気にする必要はない。チャージなしで使い放題である。
もちろんクレジットカードの限度額という上限はあるものの、なにぶん私は慎ましい生活を送っているのでそんなものに引っかかったことはない。

生まれてこの方docomoのケータイしか使ったことのないdocomoの奴隷ともいうべき僕は、長らくiDも使ってきたが、なにぶんdocomoが発行するDCMX(今はdカード)は還元率が悪いのでなんだか使うと損した気分になる。
一方、クレジットカードといえば0.2秒でJCBが頭に思い浮かぶほどのJCBの奴隷ともいうべき僕は、メインのカードとしてJCBを使用しているので、それに合わせて電子マネーも主にQUICPayを使用している。

この電子マネー、ガラケーの時代はよかった。
ガラケーには、そのガラパゴスたる所以の象徴としてワンセグと電子マネー使用のためのFelicaチップがもれなく搭載されていたからだ。
もれなくは言いすぎた。僕が5年間使い倒したガラケーにはワンセグは搭載されていなかった。
だが、Felicaチップについてはほぼもれなく搭載されていたのではないだろうか。
携帯1個をポケットに入れているだけでコンビニで買い物もできたし、電車にも乗れた。なんていい時代だろう。
まぁ、乗れたというだけで、小心者の僕はさすがに携帯だけで電車に乗ったことはないが。

ただ、そんな時代もグローバル化の波に飲まれる。
ガラパゴスでさえリクイグアナとウミイグアナの交雑が進む現代で、グローバル化は避けられない。
そう、黒船iPhoneの到来である。

家にあったのがMac(懐かしのPower Mac 8500、まさにMacの暗黒時代)だったということで小学生からマカーであるappleの奴隷ともいうべき僕は、iPhoneなどと言われると手を出さないわけにはいけない。

とはいえ、docomoの奴隷ともいうべき僕はdocomoを裏切ることもできず、長らくガラケーとsoftbankのiPhoneの2台持ちという不便な生活を送っていたわけだが、その生活もdocomoがiPhoneの取り扱いを始めるということで終焉を迎えた。
ようやくこの不便から解放されると思ったのもつかの間、僕は愕然とした。そう、iPhoneでは電子マネーが使用できないのだ。
僕はiPhoneで電話を受けてキャリアメールを使用できるという環境と引き換えに、電子マネーによる決済手段を失ってしまった。

とはいえ、ポストペイ型の電子マネーの便利さにどっぷり浸かっていた僕は、それを捨てて現金もしくはクレジットカードに戻るなどという選択肢はなく、泣く泣くJCBに泣きついてQUICPay用のカードを発行してもらおうとそのホームページの門を叩いた。

そのホームページで僕は、衝撃の事実を知る。
前置きが果てしなく長くなってしまったが、ここでようやく今回の主役であるところのnanacoの登場である。
長らく財布でお眠り遊ばせていたnanacoにはもともとQUICPayの機能が搭載されていて、既存のJCBカードと紐づけることによってnanacoでQUICPayが使用できるというのではないか。
しかも、nanacoに搭載したQUICPayをセブンイレブンで使えば、nanacoを使っていないのにもかかわらずnanacoのポイントが付くという、意味不明の大盤振る舞いまでついてくるというから驚きである。
これで、ただでさえ正月太りのお腹のようにカードで膨らんでいる財布がさらに膨らまずに済むし、労せずしてnanacoのポイントまで付くなんて願ったり叶ったりのウハウハである。

ということで、僕は数年前からnanacoのカードでQUICPayを使用し始めたのだが、ここからがまた新しい受難の始まりだった。
何しろ、中身はQUICPayであるとはいえ、外見は誰が見てもかわいいキリンが澄ました顔をしているnanacoである。もちろんもともとがnanacoなので当たり前だが。
ということで、言わずもがなであるがnanacoとよく間違われる。
元気がないときにぼそぼそと「QUICPayで」などと言おうものなら、100%聞き返されることなく店員殿はnanacoで決済しようとしてきて残高不足の残念な音が鳴り響く。
改めて「QUICPayで」と言っても、店員殿は「は?」みたいな顔をするのでもう一度「QUICPayで」と言うと「なんだかよくわかんねえなぁ」みたいな顔でQUICPayでの決済をしてくれて、ようやくあの「クイックペィ!」という謎の決済音が鳴り響く。
そのやりとりの最中にレジの後ろで待っているお客さんは舌打ちである。
なんのために電子マネーを使っているのやら。これなら小銭をじゃらじゃらしながら「あれー、5円玉あったっけなぁ?」とかやってる方がマシである。

あとは、セブンイレブンの他のコンビニでQUICPayを使用したいときもなかなかの受難である。
nanacoをちらりとでも見せようものなら、すぐさま「うちではnanacoは使えませんよ」みたいな顔をされる。
それにも負けずに「QUICPayで」と言っても、店員殿は「は?」みたいな顔をするのでもう一度「QUICPayで」と言うと「なんだかよくわかんねえなぁ」みたいな顔でようやくQUICPayで決済してくれる。
結局は他のコンビニでもだいたいセブンイレブンでの対応と同様である。

それを踏まえた僕の対応としては、まずnanacoカードを裏返して取り出し、券面裏側のnanacoマークを親指で隠し、店員殿の目をしっかり見据えた上でにこやかにはっきりとした口調で「QUICPayで」と言い放つことである。
強い口調で「QUICPayで」と言うと、どうしても怒っているように聞こえるので、にこやかな顔を作ることでそれを緩和している。
ここまで来ると自分で言うのもなんだが、なかなか匠の技である。

しかし、そんな匠の技を無下にしてくる店員殿もおられ、おそらく処理能力の高い優秀な店員殿とお見受けするが、ちらっとでもnanacoの券面が見えた瞬間にnanacoでの決済を開始しようとする。そこに僕のにこやかな「QUICPayで」の介在する余地はない。
残高不足の音から後ろで待っている客の舌打ちまで一連の残念な音が店内に鳴り響き、僕は村上春樹の作品の登場人物ばりに「やれやれ」と心の中で思うわけである。

つい先日も同様のエピソードがあり、極めつけに「へぇ、nanacoにそんな機能があるんですね。初めて知りました。」との一言まで頂いたので、さすがに温厚な僕もイラッときてしまい、今この文章をしたためている次第である。
忙しい職場だと思われるので、言われる前にnanacoでの決済をしようとするのは頷ける。それによってレジの待ち時間が少しずつ減り、みんなハッピーなのだろう。
ただ、「初めて知りました」はいただけない。
バイトと言う不完全な形ではあるかもしれないが、曲がりなりにもあなたが働いている会社で発行している電子マネーなので、その機能についてはしっかり把握しておいていただきたい。
これは僕の高望みなのだろうか?そうではないと信じたいが。

と言うことで、セブンイレブンの店員の皆様におかれましては、nanacoでQUICPayを使うという変わり者も世の中にはいますので、その存在を知っていただき、奇異な目で見ずに暖かく見守っていただけますと幸いです。
なお、私の高望みといたしましては、セブンイレブン以外のコンビニ店員の皆様におかれましてもその存在を知っていただき、「nanacoはうちではお呼びじゃないんだよ」という表情をやめていただけると幸甚の極みでございます。

はぁー、言いたいことを言ってすっきりした。
とはいえ、これを言いたいがために4000字を費やしてしまった。小論文か。

ちなみに、この問題(?)もApple Payを導入すればすっきり解決するのですが、なにぶんうちのiPhone 6sと初代Apple Watchはバリバリの現役でお働きいただいているので、Apple Pay以外に買い換える理由がないんですよね。
iPhone 7とは言わないので、どこからかApple Watch series 2が降ってこないかなぁ。